【感想・ネタバレ】「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」は愛する人を思いやることを教えてくれる映画

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基本情報
監督*スティーヴン・フリアーズ
脚本*ニコラス・マーティン
出演者
メリル・ストリープ(フローレンス・フォスター・ジェンキンス)
ヒュー・グラント(シンクレア・ベイフィールド)
サイモン・ヘルバーグ(コズメ・マクムーン)
レベッカ・ファーガソン(キャサリン)
ニーナ・アリアンダ(アグネス・スターク)

実在の人物フローレンス・フォスター・ジェンキンスという音痴で有名なソプラノ歌手の物語。1944年第二次世界大戦中のニューヨークが舞台。

裕福な家庭に生まれ、一見何の苦労も知らずに育ってきたかのように見えるフローレンスですが、実は前の夫から「梅毒」という難病をうつされ、しかもそれが18歳という若い年齢だったため、長い年月病気を抱えながら生きなくてはならないという苦労を抱えています。それ故愛する夫シンクレアとの間に子供が作れず、悲しむフローレンス。

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お互いを思いやる気持ち

シンクレアには妻公認の愛人キャサリンがいました。
フローレンスは愛する夫に自分の病気をうつしてはいけないから、愛人の存在を認めざるを得なかった・・・
映画ではその辺の心情は描かれていませんでしたが、実際は自分の体を、自分の病を、呪い悲しんだことでしょう。

一方、シンクレアは愛人宅に行くのは、決まってフローレンスを寝かしつけてから。フローレンスが寝ている間だけ愛人の元へ行くのはシンクレアのフローレンスに対する愛情の表れ。

ある晩、シンクレアは愛人キャサリンと食事をしているとき、妻フローレンスの歌がお店に流れ、その音痴さを笑っている人達に文句を言いに行きます。
そのシンクレアの姿を見て、キャサリンは一方的に別れてしまいます。
そりゃあそうです、キャサリンだってシンクレアのことを愛しているのだから、自分と一緒にいる時だけは妻のことを忘れていてほしい。
でも、そこまで考えてくれないシンクレアに失望し別離。
そもそも妻ある人を好きになったのが悪いことではあるんですが、好きになったら止められない。心でダメとわかっていても好きになったのだから後戻りができない。キャサリンもまた純粋にシンクレアを好きだったんだんでしょうね。

忘れてはならないピアニストのコズメ・マクムーン

ピアニストとして野望はあったものの諦めて、フローレンス専属のピアニストに徹しフローレンスが亡くなるまで様々な面で支えた彼。
フローレンスからの信頼も厚く、莫大な遺産の一部も相続することになる。

フローレンスが専属のピアニストを探していたオーディションで合格したときは、フローレンスがどれだけ音痴か知らなかった。
次の日からフローレンスのレッスンでピアノ演奏をすることになるのだけど、あまりに音痴で笑ってしまいそうになるが、自分が音痴だなんて夢にも思っていない真面目なフローレンスを前に笑いを我慢し続ける優しいマクムーン。帰りのエレベーターでそれまで我慢していた笑いが爆発し、周囲の好奇の目も気にせず笑ってしまう。
難しい役を上手に演じておられました。
映画の中では実際にピアノも演奏され、存在感の大きな役どころ。

下品だけど実は愛情溢れるアグネス・スターク

フローレンスのコンサートであまりの音痴さに笑ってはいけないという常識を無視して爆笑し一度はコンサートから退場したこともあるアグネス。
夫とは年の差があり、お金目当で結婚した下品な妻という印象が拭えません。
フローレンスが念願のカーネギーホールでコンサートをするときも、アグネスは夫とともにやってきます。
観客にはフローレンスが戦争で疲れた兵を労ってチケットを贈ったという兵隊が多くいました。兵隊たちはアグネスを見て下品な色っぽさに奇声をかけます。アグネスも夫がいるのに構わず兵隊たちに応えスター気取り。
またコンサート中に何か派手なことをやらかすのでは、と思わされます。

はい、期待を裏切らず派手なことをしてくれました。

フローレンスが下手な歌を歌いはじめると、兵隊たちからは笑いが起き、フローレンスは歌えなくなってしまいます。
初めてのことにフローレンスは舞台上で今にも泣き出しそう。
そんなとき今まで下品としか描かれていなかったアグネスが立ち上がって、兵隊たちに大きな声で叱咤します。
「ブラボーって言いなさいよ」(確かこんなようなセリフでした)
それを聞いて兵隊たちもおとなしくなり、ある意味無事にコンサートは終わります。
少ししか出てこなかったけど、この映画で私はこのアグネスが一番好きかも。

優しい嘘でフローレンスを守りたかったのに守れなかった

コンサート翌日は各新聞が悪評を書きたてました。前もってシンクレアとマクムーンは新聞を買い占めフローレンスの目につかないようにします。
が、フローレンスがランチ中トイレへ行った際に、コンサートの観客だったという人たちに「歌が下手すぎてコメディアンの才能がある」というようなことを言われ傷つき、自分で新聞を調達し評価を見つけてしまいます。
そしてそのまま倒れて、一度は目を覚ましますが生涯を終えました。

下手でも何でもカーネギーホールで歌うという夢を実現させたのは事実で、フローレンスも亡くなる前にそのような名言を残しています。

愛する人を信じ、夢を追いかけたら実現させられるし、途中であきらめたらダメなんだなあと映画館を後にしました。

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